欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/4/14

EUその他

スワジランドの航空会社、乗り入れ禁止解除

この記事の要約

欧州委員会は10日、スワジランドのすべての航空会社とフィリピンのセブエアーに対するEUへの乗り入れ禁止措置を解除したと発表した。欧州委、EU加盟国、欧州航空安全局(EASA)の専門家で構成する欧州航空安全委員会が先月開い […]

欧州委員会は10日、スワジランドのすべての航空会社とフィリピンのセブエアーに対するEUへの乗り入れ禁止措置を解除したと発表した。欧州委、EU加盟国、欧州航空安全局(EASA)の専門家で構成する欧州航空安全委員会が先月開いた会合で、両国の航空当局による監視体制が改善されたことなどを評価し、いずれの航空会社も国際的な安全基準を満たしていると結論づけたのを受けた措置。欧州委はさらに、EUへの乗り入れを制限していたカザフスタンの国営航空会社エア・アスタナに関しても、安全面で改善がみられるとして増便を認める決定を下した。

EUは2006年3月から安全基準を満たしていない航空会社を「危険な航空会社」に指定し、域内への乗り入れを禁止または制限している。欧州委は年2~3回の頻度でリストの見直しを行っており、23回目となる今回の改訂により、域内への乗り入れが禁止されている航空会社は22カ国の計296社(うち国単位での全面禁止は20カ国の294社)となった。

欧州委のカラス委員(運輸担当)は「航空機の安全対策に取り組んでいる国に対してはその努力を認め、EUとして適切な対応をとる必要がある。アフリカ諸国を中心に安全面の大幅な改善がみられ、モーリタニアに続いて今回新たにスワジランドをEUへの乗り入れ禁止リストから除外した。ザンビア、モザンビーク、スーダン、リビアでも今後さらなる安全管理体制の強化が期待できる」と指摘している。