2014/8/18

西欧

シーメンス、医療情報システム事業を米社に売却

この記事の要約

独シーメンスは6日、医療情報システム部門を電子カルテ大手の米サーナーに13億ドルで売却すると発表した。HS事業は規模が小さく単独では競争に生き残れないため撤退を決めた。今後はヘルスケア分野の経営資源を検査、造影、治療関係 […]

独シーメンスは6日、医療情報システム部門を電子カルテ大手の米サーナーに13億ドルで売却すると発表した。HS事業は規模が小さく単独では競争に生き残れないため撤退を決めた。今後はヘルスケア分野の経営資源を検査、造影、治療関係の事業に絞り込む意向だ。2015年1~3月期の売却手続き完了を予定している。

シーメンスは2000年、米シェアード・メディカル・サービシズ(SMS)を21億ドルで買収し、医療情報システム事業に参入した。これまで多額の投資を行ってきたものの、医療制度改革に伴う各国の医療事情の変化を受けて、規模の効果を引き出すことが困難となったため、売却に踏み切った。

サーナーとの間では今回、次世代ヘルスケアITの分野で戦略提携することも取り決めた。

シーメンスは今春に発表した組織再編計画で、ヘルスケア事業を独立会社化する方針を打ち出した。サムスンなどの追い上げで大規模な買収が必要となるが、こうした費用を負担することはできないと判断したためで、中期的に同事業の新規株式公開(IPO)を実施し、事業拡大資金を市場で調達させる考えだ。以前から周辺事業扱いとなっていた補聴器もIPOする方針。