欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/8/4

東欧・ロシア・その他

チェコ下院、たばこ増税法案を可決

この記事の要約

チェコ下院は30日、たばこ税引き上げ法案を可決した。増税額は1箱当たり3~4コルナで、税収は28億コルナ(1億300万ユーロ)拡大する見通し。同法案は今後、上院の承認と大統領の署名を経て施行される。政府は税収拡大分を年金 […]

チェコ下院は30日、たばこ税引き上げ法案を可決した。増税額は1箱当たり3~4コルナで、税収は28億コルナ(1億300万ユーロ)拡大する見通し。同法案は今後、上院の承認と大統領の署名を経て施行される。政府は税収拡大分を年金財源に充てる意向だ。

増税の背景には、たばこ販売1000本当たり最低90ユーロの税徴収を義務付ける欧州連合(EU)の政策がある。コルナの対ユーロ相場が下落したため、政府は増税しなければならなくなった。

チェコではたばこのパッケージに税額が表示されている。今年1月1日のたばこ税引き上げに際しては、たばこ販売事業者がこのルールの盲点を突いて、総額200億コルナ(7億4000万ユーロ)相当のたばこを前年末までに仕入れて販売したため、市販価格(税込)は数カ月間、据え置かれた。財務省はこれを踏まえ、今回の増税では旧税額を表示したパッケージの販売を最大3カ月に制限する意向だ。