欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/8/4

東欧・ロシア・その他

OTPバンク、ポルトガル商業銀のルーマニア子会社買収

この記事の要約

ハンガリー最大手銀行OTPバンクは7月31日、ポルトガル商業銀行(BCP)からルーマニアのミレニアムバンク・ルーマニアを買収すると発表した。OTPバンクはミレニアムバンク・ルーマニアの全ての発行済株式を3,900万ユーロ […]

ハンガリー最大手銀行OTPバンクは7月31日、ポルトガル商業銀行(BCP)からルーマニアのミレニアムバンク・ルーマニアを買収すると発表した。OTPバンクはミレニアムバンク・ルーマニアの全ての発行済株式を3,900万ユーロで取得するほか、BCPが同行に貸し付けている1億5,000万ユーロを全額返済する。

ミレニアムバンク・ルーマニアの総資産は6億3,500万ユーロで、金融市場で0.8%のシェアを持つ。8万件の顧客を抱え、56支店を展開している。BCPは金融危機の際にポルトガル政府から支援を受ける条件として、欧州委員会からミレニアムバンク・ルーマニアの売却を求められていた。

ミレニアムバンク・ルーマニアの取得により、OTPバンクのルーマニア子会社の顧客数は40万件、支店数は150カ所に拡大する。OTPバンク・ルーマニアのディオシ最高経営責任者(CEO)は、今後も積極的に買収を実施し、ルーマニアの金融市場におけるシェアは現在の2.1%から5%程度に引き上げる方針を明らかにした。