EUと日米がアルゼンチンの輸入規制を不当として、世界貿易機関(WTO)に提訴している問題で、WTOの紛争処理小委員会(パネル)は22日、EU側の主張を認める裁定を下した。
アルゼンチンは2008年のリーマンショック以降に、工業製品を対象とした輸入許可制度や、すべての輸入品に対する事前審査・登録制度を導入している。貿易業者が輸入と同額の輸出を行うことなどが認可の条件となっている。これを保護主義的と批判するEUは12年5月、日米と共同でWTOに提訴していた。
WTOのパネルはEUと日米の主張を全面的に支持し、輸入制限をWTO協定違反と認定。アルゼンチンに是正を勧告した。