アイルランド製薬大手のアラガンは1月27日、消化補助膵酵素製剤の「ゼンペプ」、「ビオケース」と炎症性腸疾患(IBD)の治療薬「ブラジクマブ」を売却することで合意したと発表した。消化補助膵酵素製剤は食品大手ネスレ(スイス)、ブラジクマブは英同業アストラゼネカに売却する。
アラガンは米製薬大手アッヴィによる買収が決まっている。今回の売却はEUと米国の競争当局から買収認可の条件として求められていたものだ。売却額は明らかにしていない。
消化補助膵酵素製剤は膵機能不全患者の食物消化を助けるもの。ネスレはゼンペプ、ビオケースの取得によって、栄養療法関連事業を強化する。