欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/8/25

東欧・ロシア・その他

三菱商事、トルクメニスタンで大型肥料プラントを受注

この記事の要約

三菱商事は19日、三菱重工とトルコの建設会社ギャップ・インシャート(GAP)と共同で、トルクメニスタンの国営化学企業トルクメンヒミヤから大型肥料プラントを受注したと発表した。受注総額は約13億米ドル。2018年6月に生産 […]

三菱商事は19日、三菱重工とトルコの建設会社ギャップ・インシャート(GAP)と共同で、トルクメニスタンの国営化学企業トルクメンヒミヤから大型肥料プラントを受注したと発表した。受注総額は約13億米ドル。2018年6月に生産を開始する。

北西部カスピ海沿岸のバルカン県ガラボガズ市(旧バクダシ市)に天然ガスを原材料とする同国最大規模の尿素肥料プラントを建設する。1日当たりの生産能力はアンモニアプラントが2,000トン、尿素プラントが3,500トンで、年間生産量は110万トンに上る。周辺インフラ・出荷設備も整備する。プラントの雇用規模は1,000人の予定。

三菱商事と三菱重工がプラントの設計、製作・機器調達・試運転、GAPが建設工事を担当する。投資額のうち85%は国際協力銀行の融資でまかない、残りはトルクメニスタン政府が負担する。

三菱商事によると、トルクメニスタンは世界第4位の天然ガス埋蔵量を誇る。その輸出に際し、政府は高付加価値化や輸出・販売経路の多様化に取り組んでおり、今回の肥料プラント建設もその一環。人口増に伴う食料増産の流れに乗り、欧州や東アジアに肥料を出荷する方針だ。

トルクメニスタン政府は今年6月にも、多様化戦略の一環としてガス液化プラントおよびポリ塩化ビニル、苛性ソーダ・プラント建設をLGインターナショナルおよび現代建設の韓国企業連合に総額40億ドルで発注した。