ドイツのIfo経済研究所が8月25日発表した同月の独企業景況感指数は106.3となり、前月の108.0から1.7ポイント低下した。同指数の悪化は4カ月連続。ウクライナ、中東危機が一段と深刻化していることが反映された格好で、ハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済の勢いはさらに弱まった」との見方を示した。
事業の現状判断を示す指数は前月を1.8ポイント下回る111.1に低下。今後6カ月の見通しを示す期待指数も1.7ポイント低下した。
部門別でみると、建設業を除いて現状判断と期待指数がともに後退。製造業の総合指数は13年7月以来の低水準に落ち込んだ。輸出見通しも悪化している。建設業は現状判断と期待指数がともにやや上昇した。