欧州委員会が5月28日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は67.5となり、前月の64.9から2.6ポイント上昇した。景況感の改善は3カ月ぶり。3、4月は新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出制限・休業措置の影響で急落し、4月は過去最低水準となっていたが、各国が制限緩和に乗り出したことで景気の先行きへの悲観的な見方が薄まり、上昇に転じた。
分野別では製造業が5ポイント、消費者が3.2ポイント、小売業が0.4ポイントの幅で改善した。一方、なお営業が制限されているサービス業は5ポイント悪化。建設業も1.3ポイント落ち込んだ。
EUのESIは前月を2.9ポイント上回る66.7。主要国はドイツが3.2ポイント、スペインが1.6%の幅で上昇した。フランスは0.3ポイント低下。イタリアは新型コロナの影響が深刻で調査が行われず、データがない。