欧州航空大手のエールフランスKLMは5月28日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて運休していたイタリア線の運航を6月1日から再開すると発表した。欧州で新型コロナ感染者が減少傾向にある中、稼ぎ時である夏の観光シーズンを前に人気路線の再開に踏み切る。
対象となるのはローマ、ミラノ、ヴェネツィア、ボローニャ、フィレンツェ、ナポリ、バーリ便。徐々に運航を再開する。イタリア線では6月末までに週78便を運航する計画だ。
EUでは新型コロナ新規感染者が減少していることを受け、域内の移動制限を緩和する動きが出ており、欧州委員会は5月13日、加盟国間の移動や旅行の再開に向けた指針を発表。欧州航空安全局(EASA)と欧州疾病予防管理センター(ECDC)は5月21日、運休していた航空会社の運航再開に向けた安全管理の指針を公表した。こうした状況を受けてエールフランスKLMは先ごろ、アテネ便の運航を再開していた。