欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/1

東欧・ロシア・その他

ハンガリー中銀、政策金利据え置き

この記事の要約

ハンガリー中央銀行の国立銀行(MNB)は8月26日、政策金利である2週間物預金金利を2.10%に据え置いた。これにより、2012年8月以来、約2年間にわたって行われてきた利下げサイクルに終止符が打たれた格好だ。 MNBは […]

ハンガリー中央銀行の国立銀行(MNB)は8月26日、政策金利である2週間物預金金利を2.10%に据え置いた。これにより、2012年8月以来、約2年間にわたって行われてきた利下げサイクルに終止符が打たれた格好だ。

MNBは7月の金融政策決定会合で政策金利を0.2%引き下げるとともに、金融緩和サイクルの終了を決定。マトルチ総裁は、インフレ率が中期目標の3.0%の達成が危うくならない限り、15年末まで金利を据え置く方針を示した。

ハンガリーではフォリント安の消費者物価の転嫁や、政府による電気・ガス料金の引き下げなどにより4月から3カ月連続でインフレ率がマイナスを記録、7月はプラスに転換したものの、低インフレ環境が続いている。ただ、アナリストの中には、隣国ウクライナでの緊張状態や米国の早期金融引き締めの期待で中銀が方針転換を迫られ、早期に利上げに踏み切る可能性を指摘する声もある。