EU統計局ユーロスタットが4日に発表したユーロ圏の6月の生産者物価(建設業を除く)は前年同月比で3.7%下落したが、下げ幅は前月の5.0%から縮小した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で下落が続いているものの、落ち込みは緩和されつつある。(表参照)
分野別ではエネルギーが12.8%、中間財が2.5%の下落となったが、下げ幅は前月を下回った。資本財は1.0%、耐久消費財は1.2%、非耐久消費財は0.6%の幅で上昇した。
EU27カ国ベースの生産者物価3.4%下落。主要国ではスペインとイタリアが6.1%、フランスが2.7%、ドイツが1.6%の幅で下落した。
前月比ではユーロ圏、EUとも0.7%上昇し、5カ月ぶりのプラスとなった。