ニプロは13日、人工透析液の製造・販売を手がける独MTNノイブランデンブルクを買収したと発表した。医療機器事業のグローバル化に向けた取り組みの一環。ベルギー子会社ニプロメディカルヨーロッパを通じてMTNの全株式を7月24日付で取得し、連結子会社化した。買収金額は明らかにしていない。
MTNは2007年の設立で、独北東部のノイブランデンブルクに製造拠点を持つ。資本金は10万ユーロ。
ニプロは医療機器事業のグローバル展開を積極的に推進しており、すでに米国、ブラジル、スペインに透析液製造拠点を構えている。今回のMTN買収により、独・東欧を中心に欧州での透析液供給体制を強化する。また、ダイアライザなど他の透析治療用製品の販売拡大を図る。