マスターカードによるネッツの事業買収、欧州委が条件付で承認

欧州委員会は17日、米マスターカードが北欧の決済サービス会社ネッツの一部事業を買収する計画を条件付きで承認したと発表した。マスターカードはネッツの企業向け即時決済に関する技術を手放すことが求められる。

マスターカードは2019年8月、デンマークを本拠とするネッツの企業向け即時決済、電子請求書発行サービス事業などを28億5,000万ユーロで買収することで合意していた。

これについて欧州委は、両社がクレジットカードを使わないリアルタイムの口座間決済サービスで欧州の大手であることから、マスターカードによる寡占を招くとして難色を示していた。しかし、マスターカードが競争上の是正策として、ネッツが持つ同分野の技術のライセンスを他社に売却することを提案したことから、その実施を条件に承認した。

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