トルコ中銀、3会合連続の金利据え置きを決定

トルコ中央銀行は20日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を8.25%に据え置いた。金利据え置きは3会合連続。通貨リラ安が進み、インフレ率も高止まりしているが、経済がコロナ禍の打撃から立ち直りつつあることから利上げを見送った。

中銀は声明で、制限措置の緩和を受けて観光業を中心に輸出が回復しており、成長の加速が見込まれると指摘。持続的なディスインフレの維持が景気回復にとり重要だとして、インフレ抑制と景気浮揚を両立させるため慎重な金融政策をとる方針を示した。同国のインフレ率は過去8カ月間、10.6~12.6%の高率で推移しているが、経済活動の正常化に伴い価格上昇も落ち着きを取り戻しつつあることから、年末には8.9%まで下がるとしている。

中銀は昨年7月、2年10カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を24%から19.75%に引き下げた。その後も先々月までに8回の追加利下げを実施。利下げ幅の合計は15.75ポイントに達した。

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