ネスレ、バイオ医薬品の米アイミューンを買収

食品世界最大手のネスレ(スイス)は8月31日、約25%を出資する米バイオ医薬品企業アイミューン・セラピューティクスを買収すると発表した。残る株式を約20億ドルで取得し、傘下に収める。アイミューンは食物アレルギーの治療薬を手がける企業で、ネスレは買収によって健康事業を強化する。

ネスレはアイミューンに4億7,300万ドルを出資し、株式25.6%を保有している。栄養補助食品など健康事業を展開する子会社のネスレ・ヘルスサイエンスを通じて、残る株式74.4%を取得する。1株当たりの買い取り価格は34.5ドル。年内の買収手続完了を見込む。

アイミューンは米国で初めて認可されたピーナッツ・アレルギー治療薬を開発したことで知られる企業。ネスレは2011年に設立し、急成長しているネスレ・ヘルスサイエンスの事業を一段と強化するため、同社の買収を決めた。

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