欧州委員会が10月29日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は90.9となり、前月と同水準だった。9月まで5カ月連続で上昇していたが、新型コロナウイルス感染が再拡大していることで景気の先行き不安が高まり、横ばいにとどまった。
ESIは3、4月に外出制限・休業措置の影響で急落し、4月は過去最低水準となっていた。各国が制限緩和に乗り出したことで5月から改善傾向にあったが、このところ各国が再び制限を強化していることから、改善にストップがかかった。
9月はサービス業が0.6ポイント、消費者が1.6ポイントの低下となった。製造業は1.8ポイント、小売業は1.7ポイント、建設業は1.1ポイントの幅で上昇した。
EUのESIも横ばいの90.0。主要国はドイツが1.5ポイント、イタリアが1.2ポイント改善したが、フランスが4.5ポイント、スペインが0.2ポイントの幅で悪化した。