独ダイムラーの乗用車・商用車部門メルセデスベンツは10月27日、英国の高級乗用車メーカー、アストンマーティンとの技術提携を拡大すると発表した。アストンマーティンへの部品供給の範囲を拡大。その見返りとしてアストンマーティンへの出資比率を引き上げる。
両社は2013年に戦略的提携を開始。メルセデスはアストンマーティンにAMG V8エンジンなどを供給し、アストンマーティンの株式5%を取得した。その後にアストンマーティンが新規株式公開(IPO)などを実施したことから、出資比率は現在2.6%となっている。
メルセデスは今回、アストンマーティンに対して、次世代ハイブリッド・電動パワートレインと、その他の部品・システムを新たに供給することを取り決めた。その代金を現金でなく、アストンマーティンの新株で受け取る。アストンマーティンは今後3年間、第三者割当増資を数度実施し、最大で計2億8,600万ポンド相当の株式を発行。メルセデスはこれを引き受け、出資比率を最大20%まで引き上げる。20%超を取得する考えはないと強調している。
アストンマーティンが2億8,600万ポンドの枠を超えてメルセデスから部品の供給を受ける場合は現金を支払わなければならない。