フランスの老舗百貨店プランタンは10日、新型コロナウイルス感染拡大による客足の急減を受けて、4店舗を閉鎖すると発表した。若者向けカジュアルファッション製品を扱う傘下のシタディウムも3店舗を閉鎖する。2022年1月までに実施する予定だ。
閉鎖されるのはプランタンのパリ・イタリア広場にある店舗と北東部ストラスブール、メッス、北西部ルアーブルの店舗。シタディウムはパリのシャンゼリゼ通り店などが閉鎖対象となる。
フランスの小売業界はコロナ禍の影響で経営が悪化しているが、とくにプランタンは外国人観光客の人気が高く、入国制限で大きな打撃を受けている。政府が10月末から全土で外出を厳しく制限する措置を再導入したこともあって、一部店舗の閉鎖に踏み切った。シタディウムと合わせて、全従業員の14%に相当する428人が失業する可能性がある。