欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/15

東欧・ロシア・その他

ポーランド、ロシアからの天然ガス供給が減少

この記事の要約

ポーランド石油・ガス採掘公社(PGNiG)は10日、ロシアからの天然ガス供給量が約45%減少したと発表した。ポーランドはロシアから輸入したガスをウクライナに逆送して供給しており、これに対するロシアの報復措置との見方もある […]

ポーランド石油・ガス採掘公社(PGNiG)は10日、ロシアからの天然ガス供給量が約45%減少したと発表した。ポーランドはロシアから輸入したガスをウクライナに逆送して供給しており、これに対するロシアの報復措置との見方もある。

PGNiGによると、ロシア政府系天然ガス大手ガスプロムから供給されるガス量は8日に20%、9日に24%それぞれ減少した。PGNiGはガス供給量の減少を受け、ウクライナへのガス供給を中止した。ガスプロムの広報は、「ポーランドには従来と同じ1日当たり2,300万立方メートルのガスを供給している」としてPGNiGの主張を否定する一方、西欧諸国から供給量を増加して欲しいとの要請が数多く寄せられており、「出来る限りの量を供給するが、我々はロシア国内の需要も満たさなければならない」と説明した。

ウクライナにはハンガリーとスロバキアもロシアから輸入したガスを逆送してウクライナに供給しているが、英BBCによると、これら2カ国ではロシアからの供給量が減少したという報告は今のところないという。

ガスプロムとプーチン大統領はかねて、EU加盟国に対して、ウクライナにガスを輸出すれば契約に影響があると警告していた。