露ズベルが国内初のAI研究所を設立、来年1月開所

ロシアのフィンテック大手である国営ズベル(旧ズベルバンク)が、同国初となる人工知能(AI)研究所をモスクワに設立する。グレフ最高経営責任者(CEO)が3日に開かれたAIジャーナル会議で明らかにしたもので、来年1月の開所を予定する。

ズベルのAI研究所は、一般的なAIを創出するための分野横断的な研究アプローチを提供する役割を担う。国内外の優れた科学者が関わり、活動の第1段階では人間活動の中の応用的動きについての基礎研究と、その適応の仕組みをAIと有効的に結び付けることに注力する。ドイツ人でAIの世界的権威であるユルゲン・シュミットフーバー氏が科学担当理事に就任する。

ズベルは11月、ビッグデータ分析を目的としたAIベースのデータセンター設立で米クレジットカード大手VISAと提携合意した。また、先ごろはブランド経営・管理ツール開発に取り組む地元新興企業ウォッチアウトAIの株式8%を取得するなど、AI戦略を加速させている。

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