欧州自動車工業会(ACEA)が17日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の1月の新車乗用車の販売(登録)台数は72万6,491台となり、前年同月から24%減少した。販売低迷は4カ月連続。新型コロナウイルスの感染再拡大で各国が外出・営業制限を実施したことが響き、1月の販売としては過去最低水準となった。(表参照)
販売減少率は24カ国で2ケタに達した。主要国ではフランスが5.8%減と小幅の低迷にとどまったが、スペインが51.5%、ドイツが31.1%、イタリアが14%減と大きく落ち込んだ。
スウェーデンは22.5%増と唯一プラスとなったが、前年同月に自動車税が引き上げられ、販売が急減した反動によるものとみられる。
欧米の主要メーカーは軒並み低迷。最大手のフォルクスワーゲン(VW)が26.8%減と最も低迷した。日本勢もトヨタが17.3%減、日産が38.4%減、マツダが36.8%減、三菱が63%減、ホンダが50%減と振るわなかった。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は25.7%減の84万2,835台。英国は39.5%減の9万249台だった。