欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/29

EUその他

電子機器「非機内モード」でも利用可能に、欧州航空安全庁が規制緩和

この記事の要約

EUの欧州航空安全庁(EASA)は26日、携帯電話やノートパソコンなど電子機器の旅客機内での利用制限を緩和すると発表した。欧州の航空会社を対象に、「機内モード」に設定することなく、全行程で利用できるようにする。 EASA […]

EUの欧州航空安全庁(EASA)は26日、携帯電話やノートパソコンなど電子機器の旅客機内での利用制限を緩和すると発表した。欧州の航空会社を対象に、「機内モード」に設定することなく、全行程で利用できるようにする。

EASAは2013年12月、旅客機内での携帯電話、タブレット型端末、電子書籍端末など電子機器の利用規制を緩和し、それまで禁止されていた離着陸時と地上走行時の利用も認めたが、ワイヤレス通信機能をオフにする機内モードに設定することが条件となっていた。今回の追加緩和によって、全行程で同モードに切り替えなくても利用できるようになる。

新ルールは同日付で施行された。ただし、航空会社は利用解禁に先立って安全性を審査し、電子機器が出す信号が航空機のシステム障害を引き起こさないことを確認する必要がある。このため、EASAは航空会社の新ルール適用開始が8カ月後になるとの見通しを示している。また、同ルール適用の可否は各社の判断に委ねられるため、航空会社は独自に引き続き利用を制限することができる。