LIBOR、21年末に大半が廃止

英金融行為規制機構(FCA)は5日、短期金利の国際的な指標であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の大半を予定通り2021年12月末に廃止すると発表した。利用が多いドル建てLIBORについては、一部を除いて公表を続けるが、23年6月末で廃止となる。

FCAによると、ユーロと円、スイス・フラン、英ポンド建てのLIBORは、すべての期間(テナー)で12月末に公表を終了する。ドルについては1週間物と2カ月物が同時期に終了。翌日物と1カ月、3カ月、6カ月、12カ月物も23年6月30日で廃止となる。

LIBORは住宅ローンや融資、債券、デリバティブ(金融派生商品)など幅広い金融取引の金利の指標として利用されてきた。しかし、12年に欧米の大手金融機関が金利を不正操作していたことが発覚したのを機に信頼性が低下。FCAは17年7月、21年末に廃止する方針を打ち出していた。

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