独製薬大手のメルクは1日、スイスのバイオ医薬品企業デビオファームから頭頚部がんの治療薬「ゼビナパント(Xevinapant)」の独占開発・販売権を取得することで合意したと発表した。4月の取引完了を見込んでいる。
ゼビナパントは経口薬で現在、治験の最終段階に当たる第3相臨床試験が行われている。化学療法と放射線治療からなる標準治療と組み合わせて投与される。第2相臨床試験では標準治療だけの場合に比べ死亡リスクが51%低下することが確認された。
メルクは今回の取引でまず頭金1億8,800万ユーロを支払う。開発・認可・販売の目標達成に応じて、取引額は最大7億1,000万ユーロに拡大する。このほかライセンス料を支払う。