三菱重工業傘下の英鉄鋼エンジニアリング大手プライメタルズ・テクノロジーズは2日、トルコのカプタングループ傘下の鉄鋼メーカー、カプタン鉄鋼から、マルマラエレリシス製鉄所向けの線材圧延ライン一式を受注したと発表した。これにより圧延速度と圧下力(圧延荷重)が向上し、様々なサイズの高付加価値製品を製造できるようになる。2022年半ばの試運転を予定する。
新ラインの圧延速度は毎秒75~110メートルで、毎時105トンの棒鋼の圧延が可能。鉄筋用棒鋼ならサイズ6から20、高品質な炭素鋼製品は直径4.5ミリメートルから26ミリメートルまで幅広く生産できる。
新ラインの導入によりカプタンの製品ラインナップには、鉄筋コイル、低合金微細粒棒鋼、溶接用ワイヤ、オーステナイトステンレス鋼、冷間圧造鋼などの付加価値の高い製品が加わり、国内外の市場に投入される。