料理宅配サービス大手の英デリバルーは8日、ロンドン証券取引所(LSE)に上場する計画を発表した。企業価値は70億ドルを超えるとみられ、LSEでの新規株式公開(IPO)としては過去数年で最大規模の大型案件となる見込みだ。
デリバルーは2013年に創業した新興企業。提携する飲食店の料理の宅配をオンラインのプラットフォームで受け付け、配達員が顧客の自宅に配達するサービスを英など欧州7カ国と豪州、香港、シンガポール、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)の計12カ国・地域で展開している。提携する飲食店は11万5,000店を超える。
同社は黒字転換していないものの、2020年はコロナ禍による巣ごもり需要で注文が急増。注文額は前年比64%増の41億ポンド(約6,200億円)に拡大し、売上高は54%増加した。こうした状況を追い風としてLSEに上場し、さらなる事業拡大に向けた資金を調達する。4月初めの上場を予定している。