伊・露の企業連合、モンテネグロ沖鉱区で探査実施へ

モンテネグロ政府は9日、イタリアのエネルギー大手エニとロシアの天然ガス大手ノバテクの企業連合が同国海域で石油・ガスの探査に入るための準備作業を終えたことを明らかにした。掘削で使用されるリグはまもなく到着する予定。資材搬送の拠点となる同国のバル港の設備はすでに完成している。エニとノバテクは2016年9月に同国政府とコンセッション(運営権売却)契約を締結していた。

探査はモンテネグロ沖の1,200平方キロメートルの広さの領海で行われる。両社は2018年末に立体地震探鉱を行い、収集したデータの分析を実施した。昨年には地質解釈を完了している。

モンテネグロ政府は海外からの投資を呼び込むとともに国内のエネルギー供給の安定化につなげるため、2013年に南部アドリア海域の13鉱区(総面積3,200平方キロメートル)の開発利権の入札手続きを開始した。

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