欧州自動車工業会(ACEA)が17日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の2月の新車乗用車の販売(登録)台数は77万1,486台となり、前年同月から19.3%減少した。販売低迷は5カ月連続。新型コロナウイルスの感染再拡大で各国が外出・営業制限を実施したことや景気の先行きが不透明となっていることが響き、2月の販売としては2013年以来の低水準に落ち込んだ。(表参照)
主要市場は軒並み販売が低迷。下げ幅はスペインが38.4%、フランスが20.9%、ドイツが19%、イタリアが12.3%となっている。
欧米の主要メーカーは、すべて販売が減った。とくにルノーが27.9%減と最も大きく落ち込んだ。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は17.4%減。
日本勢はトヨタが11.4%、日産が36.5%、マツダが22.4%、三菱が58.3%、ホンダが43%の幅で減った。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は20.3%減の85万170台。英国は35.5%減の5万1,312台だった。