EUのファイザー製ワクチン調達、4~6月期に1千万回分追加

欧州委員会は16日、米製薬大手ファイザーが独バイオ企業ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルス用ワクチンについて、4~6月期の納入を1,000万回分増やすことでファイザーと合意したと発表した。これによって同期の納入は計2億回分を超える。

EUは2020年、ファイザー連合から3億回分のワクチンを調達する契約を締結した。2月に追加で2億回分を年内に調達し、さらに1億回分を追加発注する権利を得ることで合意。計6億回分を確保していた。

欧州委は承認したワクチンの供給不足で、夏までに域内の成人の70%以上がワクチン接種を終えるという目標の達成が危ぶまれていることから、追加発注権を行使し、ファイザー連合が7~9月と10~12月に納入する予定だった分の一部を前倒しで調達することで合意した。

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