欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/29

西欧

英ロイズ銀がTSB株追加売却、持ち株比率50%に

この記事の要約

英大手銀行ロイズ・バンキング・グループは25日、傘下のTSB銀行の株式11.5%を売却すると発表した。6月の新規株式公開(IPO)に続く株式売却で、持ち株比率は約50%まで縮小する。 金融危機で資金繰りが悪化し、2008 […]

英大手銀行ロイズ・バンキング・グループは25日、傘下のTSB銀行の株式11.5%を売却すると発表した。6月の新規株式公開(IPO)に続く株式売却で、持ち株比率は約50%まで縮小する。

金融危機で資金繰りが悪化し、2008年に英政府から205億ポンド(約262億ユーロ)の公的資金注入を受けたロイズは、EUの欧州委員会から同救済の条件として事業縮小を命じられている。これを受けて、国内で展開する631支店を分離し、昨年9月に新銀行のTSBを設立。6月に実施したIPOで株式38.5%を4億5,500万ポンドで売却していた。

第2弾となる株式放出では、5,750万株を機関投資家に売却する。売却額は時価換算で約1億6,100万ポンドに上る。

ロイズは2015年末までに保有するTSB株をすべて売却することを求められている。