米社による英アーム買収、英政府が安保面でも調査

英政府は19日、英半導体設計大手アームを米半導体大手エヌビディアが買収する計画について、安全保障への影響を含めて調査を行うと発表した。競争・市場庁(CMA)が1月から競争上の観点で調査を進めているが、安保面での問題がないかどうかも検証し、買収認可の可否を判断する。

アームはソフトバンクグループ傘下の企業。ソフトバンクは2020年9月アームの全株式をエヌビディアに最大400億ドルで売却することで合意したと発表していた。

英政府は半導体が防衛技術など安全保障に大きく関わるため、アームが外国企業の手にわたることで、どのような影響が出るかも精査することを決めた。ダウデン・デジタル相によると、政府はCMAが7月末までに提出する報告書に基づき、買収を認めるかどうかを決める。必要に応じて、さらに詳細な調査を進めることも明らかにした。

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