欧州委員会がこのほど発表したユーロ圏の5月の景況感指数(ESI、標準値100)は114.5となり、前月の110.5から4ポイント上昇した。景況感の改善は4カ月連続。欧州で新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、外出・営業制限が緩和されていることで、景気の先行きを楽観視する動きが加速している。
ESIは長期平均の100を上回り、コロナ禍前のレベルまで回復。2018年1月以来の高水準となった。分野別ではサービス業が9.1ポイント、小売業が3.4ポイント、消費者が3ポイント、建設業が1.9ポイント、製造業が0.6ポイントの幅で上昇した。
EUのESIも前月を4ポイント上回る113.9。主要国はイタリアが11ポイント、フランスが5ポイント、ドイツが2.8ポイント、スペインが2.3ポイント上昇した。