1~3月のユーロ圏GDP、0.3%減に上方修正

EU統計局のユーロスタットは8日、2021年1~3月期の域内総生産(GDP)の改定値を発表した。ユーロ圏のGDPは前期比0.3%減となり、速報値の0.6%減から0.3ポイント上方修正された。(表参照)

20年10~12月期のGDPは0.6%減だった。1~3月期の下げ幅は前期から縮小したものの、2期連続のマイナス成長となり、再び景気後退入りした。

前年同期比では1.3%減で、速報値の1.8%減から0.5ポイントの上方修正。EU27カ国ベースのGDPは前期比0.1%減、前年同期比1.2%減で、それぞれ0.5ポイントの上方修正となった。

主要国はドイツが前期比1.8%減、フランスが0.1%減、イタリアが0.1%増、スペインが0.5%減。イタリアは0.4%減から大幅に上方修正され、プラス成長に復帰した。ドイツは0.1ポイントの上方修正。フランスは0.4%増だったが、下方修正でマイナス成長に落ち込んだ。

ユーロ圏では同期に設備投資が前期比0.2%増、輸出が1.0%増と伸びたが、個人消費がコロナ禍の影響で2.3%減と低迷した。

上部へスクロール