欧州委員会は3日、スイス製薬大手ノバルティスの動物薬事業を米イーライ・リリーが買収する計画を承認したと発表した。欧州の動物薬市場で両社は重複しており、イーライ・リリーはシェアが高まるものの、多くの強力なライバル企業が存在することから、買収に競争上の問題はないと判断した。
ノバルティスの動物薬事業売却は、4月に発表した大規模な再編計画の一部。英グラクソ・スミスクライン(GSK)の抗がん剤事業を145億ドルで取得する代わりに、ワクチン事業の大部分を同社に71億ドルで売却。動物薬事業はイーライ・リリーに54億ドルで売却する。