欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/10/6

EUその他

欧州委、フェイスブックのワッツアップ買収を承認

この記事の要約

欧州委員会は3日、インターネット交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックによるメッセージングアプリ大手の米ワッツアップの買収計画を承認した。この買収によって域内のモバイルメッセージング市場の競争が阻害されることはない […]

欧州委員会は3日、インターネット交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックによるメッセージングアプリ大手の米ワッツアップの買収計画を承認した。この買収によって域内のモバイルメッセージング市場の競争が阻害されることはないと判断した。

フェイスブックは2月、ワッツアップを190億米ドルで買収すると発表した。ワッツアップは携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)やマルチメディアメッセージサービス(MMS)の代替手段として急速に普及している。このため欧州の通信各社の間では、買収により欧州のモバイルメッセージング市場でのフェイスブックの支配力が強まることへの懸念が出ていた。

欧州委のアルムニア副委員長(競争政策担当)は、フェイスブック・メッセンジャーとワッツアップは最も人気が高いメッセージングアプリではあるが、大半のユーザーは複数のアプリを使用していると指摘。「今回の買収計画を精査した結果、ダイナミックかつ成長し続けるこの市場で競争を阻害しないとの結論に達した。買収後も消費者には幅広いアプリの選択肢がある」と述べた。