欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/10/6

東欧・ロシア・その他

ルーマニア中銀が再利下げ、政策金利・史上最低の3%に

この記事の要約

ルーマニア中央銀行の国立銀行(BNR)は9月30日、主要政策金利を0.25ポイント引き下げ、3%にしたと発表した。利下げは2カ月連続で、史上最低水準を更新した。レウ建て預金準備率は今月24日から2ポイント減の10%へ引き […]

ルーマニア中央銀行の国立銀行(BNR)は9月30日、主要政策金利を0.25ポイント引き下げ、3%にしたと発表した。利下げは2カ月連続で、史上最低水準を更新した。レウ建て預金準備率は今月24日から2ポイント減の10%へ引き下げる。外貨建ては従来の16%を維持する。

インフレ率低下と経済成長鈍化が顕著なため、市場は利下げを予測していた。ただ、今後は付加価値税(VAT)減税の効果も薄れ、インフレ率が上昇すると予測される。

このため、イサレスク総裁はさらなる利下げに慎重な姿勢を示した。一方、今後12カ月間は基本的に利上げしない方針だが、ユーロ圏の金利政策やウクライナ情勢など外的要因から決断する可能性もあると説明した。

ルーマニアのインフレ率は8月に0.84%と、前月の0.95%から縮小した。また、今年第2四半期の経済成長率は1.2%にとどまり、3.9%を記録した第1四半期からの減速が目立っている。

BNRは先月、6カ月ぶりに政策金利を引き下げた。今回を含め、2012年1月以来の利下げ幅は合計2.75ポイントに上っている。