EU統計局ユーロスタットが13日に発表したユーロ圏の8月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比で1.6%低下し、2カ月ぶりのマイナスとなった。最大の経済国であるドイツが、半導体をはじめとする生産資材がサプライチェーン混乱による不足で大きく低迷したことが響いた。(表参照)
分野別ではエネルギーが0.5%上昇したが、中間財が1.5%、資本財が3.9%、耐久消費財が3.4%、非耐久消費財が0.8%の幅で低下した。
EU27カ国ベースの鉱工業生産指数は1.5%低下。主要国ではドイツが4.1%低下と不振が目立つ。イタリアも0.2%の低下となった。フランスは1.0%、スペインは0.1%の幅で上昇した。
前年同月比ではユーロ圏が5.1%、EUが5.3%の上昇となったが、上げ幅はそれぞれ前月の8.0%、8.4%から大きく縮小した。