独エボニック、東南アジアに微粒子シリカ工場建設

特殊化学大手の独エボニックは14日、微粒子シリカの工場を東南アジアに開設する計画を発表した。計画は現在、基本設計段階にあり、工場の設置場所など詳細は決まっていないもようだ。基礎設計作業を来年に完了し、その後に生産と投資規模を決定する。投資額については数千万ユーロを見込んでいる。

同社は現在、ドイツ、米国、アルゼンチンの3カ国で微粒子シリカを生産している。アジアには生産拠点がないことから、新工場を設置することで現地の供給体制を強化する意向だ。

ドイツではライン川沿いのリュルスドルフ工場で微粒子シリカを製造している。同工場はEUの規制を受けて2027年末に閉鎖されることから、エボニックは欧州に微粒子シリカの新工場を設置。28年以降も同地で安定供給できるようにする。

上部へスクロール