ポーランド、アルコール飲料・たばこの課税強化へ

ポーランド財務省はこのほど、アルコール飲料とたばこ製品への課税を強化する方針を打ち出した。他のEU加盟国との税率格差を縮めるとともに、消費を抑制する狙いがある。

財務省案によると、蒸留酒、ビール、ワインの税率を2022年に10%、23~27年に毎年5%引き上げる。また、たばこ製品は来年に最低税率を引き上げた上で、23~27年まで年10%ずつ引き上げる。

増税による来年の値上がり幅は、ウオッカ(500ミリリットル=ml)で1.5ズロチ、ワイン(750ml)で0.16ズロチ、ビール(500ml)で0.06ズロチ、紙巻きたばこ(20本)で0.3ズロチ。

課税強化で税収は22年に20億ズロチ(4億3,300万ユーロ)、今後10年で総額1,037億ズロチ(220億ユーロ)増加する見通し。また、27年以降の増収額は1年当たり140億ズロチと推定されている。

ポーランドのアルコール飲料、たばこの価格はEU加盟国の中でも低い水準にある。財務省によると、アルコール飲料はブルガリア、ルーマニア、ハンガリーに次いで4番目、たばこはブルガリアに次いで2番目に安いという。

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