エーザイのアルツハイマー病新薬、EUでの承認見送りか

米製薬会社バイオジェンとエーザイは17日、共同開発したアルツハイマー病の新薬「アデュヘルム」が欧州医薬品庁(EMA)のヒト用薬品評価委員会(CHMP)が販売承認に否定的な見解を示したことを明らかにした。EMA はCHMPが12月に正式決定する勧告に基づいて承認の可否を最終判断するが、アデュヘルムのEUでの承認は難しくなってきた。

アデュヘルムは認知機能の低下を遅らせる薬。6月に米食品医薬品局(FDA)から承認された。しかし、臨床試験で十分な有効性が確認されておらず、追加検証が条件となったため、FDAの承認には批判が噴出しており、米国内での使用は低調だ。

EU当局による承認見送りが確定すれば、さらなる打撃となる。このため、バイオジェンの株価は17日、一時4.3%下落した。

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