独電機大手シーメンスは21日、ロシア国鉄(RZD)と高速鉄道車両の共同開発に関する契約を結んだことを明らかにした。新車両は2028年に開通が計画されているモスクワとサンクトペテルブルク間を結ぶ高速鉄道で利用される。
シーメンス・ロシアのリベロフ社長によると、同社はすでに車両の開発を開始しており、基本設計は完成に近づいている。車両はロシアの複合企業シナラ・グループ(Sinara Group)とシーメンスの合弁会社ウラル・ロコモティブズの工場で生産される予定。同区間では平均時速360キロメートルでの営業運転を行う。
シーメンスの鉄道事業部門シーメンス・モビリティは11月に入り、シナラ・グループ傘下のシナラ輸送機械(STM)とロシア国鉄が2019年に設立した合弁会社「鉄道輸送エンジニアリングセンター(ECRT)」との間で高速車両の開発と生産に関し合意していた。