オーストリアのワクチン接種義務、14歳以上が対象

オーストリア政府は9日、新型コロナウイルスワクチンの接種義務化法案を発表した。14歳以上の人に3回の接種を義務付け、従わない場合は罰金を科す。議会での承認を経て、2022年2月1日から施行する。

同法案によると、政府は3カ月ごとにワクチン接種状況をチェックし、接種していない人に毎回、最大3,600ユーロの罰金を科す。妊婦や医学的な理由でワクチンを打てない人は対象外とする。

同国ではワクチン接種を完了した人の割合が人口の6割程度で、西欧諸国で最低クラスの水準となっている。政府は新型コロナ感染者が急増していた11月19日に接種を義務化すると発表したが、詳細は固まっていなかった。

国内ではワクチン義務化に抗議するデモが起きているが、同法案は極右・自由党を除く主要政党が支持しており、可決される見通しだ。

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