マルタで個人の大麻使用・栽培が合法化、EUで初

EUに加盟する地中海の島国マルタで14日、個人による大麻の使用、栽培を合法化する法案が可決した。国家の管理下で大麻を認める方が、使用に伴う危害のリスクを軽減できると判断したもので、こうした大麻の合法化はEUで初となる。

同法案の成立により、18歳以上の成人は最大7グラムの大麻の保持、最大50グラムの乾燥大麻(マリファナ)の保管、4本を上限とする大麻草の栽培が可能となる。非営利の大麻クラブを設置し、成人の会員に大麻と大麻草の種を販売することも認められる。

一方、公共の場や未成年者の前で大麻を使用することは禁止され、違反者は300~500ユーロの罰金が科される。

EUではオランダが大麻に寛容で、少量の取引を事実上容認しているが、個人による使用、栽培は厳密には犯罪となる。ルクセンブルク政府が10月に同様の合法化政策を発表したが、まだ議会で承認されていない。

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