オーストリア石油大手OMVのルーマニア子会社OMVペトロムは14日、来年末までに国内とブルガリア、モルドバ、セルビアの計100カ所で、電気自動車(EV)用の急速・超急速充電ステーションを整備する計画を明らかにした。充電時間の短縮でEV導入の加速に貢献できるとみている。
OMVペトロムのラドゥ・カプラウ取締役(石油下流事業担当)によると、同社はガソリンスタンドを運営する全ての国で充電インフラの設置を進めている。来年末までにOMV、ペトロムの両ブランドのスタンドの15%で充電できるようになる見通しだ。
急速充電ステーションでは約40分、超急速ステーションでは20分弱で80%充電が完了する。これによって充電時間が短くなり、EV普及へのハードルが低くなる。
OMVペトロムは過去2年間に、ルーマニア、ブルガリアでの充電インフラ整備で提携した。高速・超急速充電ステーションを80カ所に設置するという内容で、うち20カ所以上が超急速となる見通し。これまでに19カ所で設置が完了した。