露ネット通販最大手、英国でのサービス開始

ロシアのネット通販最大手ワイルドベリーズはこのほど、英国でサービスを開始したと発表した。これにより同社がサービスを提供する国は19カ国に拡大した。同社は昨年、米国、ドイツ、フランス、イタリア、ラトビア、リトアニア、エストニア、モルドバ、トルコに相次いで進出している。

英国のサイトでは衣類、靴、アクセサリー、化粧品、玩具、電子機器、書籍など16万4,000のブランドから550万品目が販売されている。ロシア経済紙コメルサントなどによると、同社の2020年の売上高は60億ドルで、そのうち4億2,300万ドルがロシア国外のものだ。ロシアの競合他社は国内市場に集中しているが、同社はロシア語圏のみならずそれ以外の国にも積極進出している。

2020年に米ナスダックに上場した同業オゾンは米国やイスラエルなどに在住するロシア語話者が利用しているが、ロシア国外には物流拠点を持っていない。中国のネット通販大手アリババとロシアのIT企業VKカンパニー、及び国家ファンドのロシア開発投資基金(RDIF)の合弁企業であるアリ・エクスプレス・ロシアは主に中国との取引で利用されている。

ロシアで事業を展開する他のネット通販企業にはイーベイ(eBay)、化粧品のファベルリク(Faberlic)、男性向け衣料のクラカタウ(Krakatau)、マスクロ(Maskulo)がある。

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