欧州航空宇宙大手エアバスは10日、2021年の航空機の出荷は611機だったと発表した。コロナ禍に伴う航空需要縮小で急減した前年から8%増加。ライバルの米ボーイングを3年連続で上回り、首位を維持した。
主力の短距離・中距離路線用小型機「A320」の需要が伸びた。21年のキャンセル分を差し引いた新規受注は507機で、20年の2倍近くに達した。
ボーイングが11日に発表した21年の出荷は340機。18年から19年にかけて2度の墜落事故が起きた影響で低迷していた小型機「737MAX」の需要が回復し、前年から倍増したが、エアバスに及ばなかった。一方、新規受注(キャンセル分を除く)は479機で、3年ぶりにエアバスを上回った。