ドイツの保険大手アリアンツは11日、ギリシャ最大の独立系保険会社ヨーロピアン・リライアンスを2億700万ユーロ(約271億円)で買収すると発表した。アリアンツの現地法人アリアンツ・ヘラスはGWP(収入保険料)ベースで国内5位に浮上する。
アリアンツは1株当たり7.80ユーロでヨーロピアン・リライアンスの全株式を取得する。これは11日の終値に15.7%上乗せした水準。株式の72%について株式譲渡契約を締結し、当局による承認を経て、公開買付けで残り株式を取得する。
ヨーロピアン・リライアンスは国内に110の支店と5,667の代理店を有し、2021年のGWPは約2億2,300万ユーロ。取引完了後に同社はアリアンツ・ヘラスに統合され、クリストス・ゲオルガコプロス最高経営責任者(CEO)が統合新会社のCEOに就任する。
アリアンツの取締役会メンバーであるセルジオ・・バルビノ氏は「今回の取引は、ヨーロピアン・リライアンスのような理想的な企業とともに、魅力的なギリシャの保険市場でアリアンツの地位を高めるエキサイティングな機会となる」とコメントした。