ルネサスエレクトロニクスは17日、車両開発・シミュレーションテストの有力企業である独AVLソフトウエア・アンド・ファンクションズと自動車メーカー向けの支援業務で提携すると発表した。機能安全規格 ISO26262に準拠する電子制御ユニット(ECU)開発に向けた顧客へのサポートを共同で実施する。
先進運転支援システム(ADAS)や自動運転(AD)システムの実現に向けて、機能安全に準拠した複雑なシステムを効率的に開発することは大きな課題となっている。ルネサスは車載情報システムSoC「R-Car」や車載制御用マイコン「RH850」、パワーマネジメントIC(PMIC)、ソフトウエアソリューションを提供しているものの、機能安全は半導体単体でなく、ECUシステム全体で準拠する必要があることから、ECU開発をハードとソフトの両面からサポートしてきた実績があるAVLと協業。ルネサスの顧客メーカーは機能安全に関するAVLの専門性の高いサポートを受け、ISO26262準拠のECUを迅速に開発できるようになる。