自動車大手の仏ルノーは10日、韓国子会社ルノー・コリア・モーターズ(RKM)の株式の34.02%を中国の吉利汽車に売却することで合意したと発表した。吉利と1月に合意した韓国事業提携の一環で、取引額は2,640億ウォン(約270億円)に上る。
吉利はRKMが実施する増資を引き受ける形で新株4,540万株を取得し、株式の約34%を握る。ルノーは出資比率が減るものの、過半数の株式を維持する。
ルノーと吉利の親会社である浙江吉利控股集団は1月、韓国でハイブリッド車(HEV)と従来型エンジン車の新モデルを生産することで合意していた。釜山にあるRKMの工場で2024年から生産する。
今回の取引は同提携の一部。販売が低迷しているルノーにとっては、調達した資金を主要市場でのテコ入れや電気自動車(EV)開発への投資に充てることができるという利点もある。